ランサムウェアが街中のデジタルサイネージにも表示?

ランサムウェアはコンピューターウイルスの一種であり、パソコンの内部にあるデータ等を勝手に暗号化します。
ユーザーにとってはいきなり自分のパソコンが制限されたのに等しく、画面に表示された身代金を指示された通りにビットコインやATMで支払うケースも見られます。
しかし、言われた通りに身代金を支払っても解決されるとは限らず、重大な社会問題にまで発展しているのが現状です。
街中のデジタルサイネージにも身代金の請求の画面が表示されたことから、ランサムウェアの存在は情報システムをあまり知らない人からも認知されました。

従来のコンピューターウイルスの感染は、危険なWEBサイトへのアクセスやメールに添付された書類データの閲覧が主なルートでした。
しかし、ランサムウェアは自己増殖によって感染を拡大していくので、街中のデジタルサイネージにもATMなどの指定の方法で所定の金額を支払えという身代金の画面が表示されてしまったのです。
セキュリティは外部からの不正なアクセスを制限することが基本的な考え方で、内部に入り込んだコンピューターウイルスによる感染に対して後手に回ってしまいました。
本来ならば安全なパソコンまでも被害に遭ってしまったことから、修正プログラムによって常に最新バージョンにする等の方法でセキュリティを全面的に見直す企業が増えています。

街中のデジタルサイネージにランサムウェアによる画面が表示されるのも企業にとって大きなダメージですが、海外では医療機関などの重要な施設でも被害が発生しています。
人命に関わる施設で診察や治療に使用する情報機器が使用不能になることは深刻な問題であり、世界的にランサムウェアへの対策が進められている状況です。
データを保存できるデバイスから侵入してくるパターンが増えており、企業の内部におけるセキュリティと社員が守るべきルールの再構築が急務となっています。

多くの人に効果的に宣伝広告をする街中のデジタルサイネージがランサムウェアの被害に遭ったことは、コンピューターウイルスの感染がより高度になっている証です。
従来のセキュリティでは防ぎにくい方法でアクセスして、密かにネットワークでつながっている端末を制限していく手口を放置すると通常の業務にも影響します。
知らずにコンピューターウイルスを持ち込んでしまう事故を避けるために、デバイスによる外部からのデータの持ち込みを制限するといった対策も必要です。